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アイテム詳細

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
Simon Singh(原著)
青木 薫(翻訳)

新潮社

グループ:Book /ランキング:630
価格:¥ 820
発売日:2006-05 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
300年分の歴史小説のように  (2008-11-14)
完全に文系ではありますが、フェルマーの最終定理という言葉は知っておりました。
300年も解かれていなかった問題があるということを凄いなと思っていたところ、
この本に出会い、つい手を取ってしまいました。

ドキュメンタリー番組として作られたものを改めて内容を付け加えて
本になったらしいのですが、
ノンフィクションとして確固たる内容が書かれています。
300年分もの数学世界における歴史絵巻であり、
現代においてはその難解なものへ挑む実際に起きた冒険小説でもあり、
820円とは思えない充実度です。

本当は数学は判らなくとも、少しわかった気にもなり、
読み終わって少し頭の回転が良くなった気もする大変お得な一冊です。


とっても楽しい数学エンタメ本の傑作  (2008-11-04)
フェルマーの最終定理を証明する過程で、
数学版統一場理論が見えてくるのが凄い!
というわけで、有名な数学者はほぼ網羅される、
数学版大甲子園である。
女性数学者や東洋のちんけな島国の数学者にも暖かい視点があり、
カエサルやナポレオンという独裁者はさりげなく非難しているのも素晴しい!
数学者や数学パズルの面白いネタが網羅されているだけでなく、
歴史小説としても楽しめるのではないか?
難しい数式はほとんど出て来ないので文系でも十分楽しめます。
豊穣な数学の海に漕ぎ出すのに最良の入門書であろう。
個人的にはデデキントとフリードマンも出して欲しかったが、
二人はマイナー過ぎるかw
数学パズル作家のサム・ロイドとM・ガードナー も出てくるよん。
M・ガードナー の数学ギャグも爆裂している、
とっても楽しい数学エンタメ本の傑作である。


素晴らしい!!!の一言。  (2008-11-02)
数学の授業で、先生がこの事について雑談していたのがきっかけで調べてみると、フェルマーの最終定理関連の本の中で、本書が群を抜いて、あまりにも評価が高かったので衝動買い。読んでみるとページを捲る手が止まりませんでした。数学苦手で文系な自分が、「理系にしとけばよかった」と惑わされるほどの面白さでした。今まで数学なんて、となめていた自分が恥ずかしいです。無機質で機械的に思われた数学の世界が、ドラマチックに、情緒的に描かれていて、フェルマーの最終定理にかける人々の想いが非常に詳しく脈々と書かれています。何人もの天才がこの天才がこの定理に挑み、あと一歩のところで崩れていった。そしてこの問題を最終的に解いたのは、世紀の天才でも、選りすぐりの数学者集団もなく、その瞬間を子供のころから夢見てきた、たった一人の数学者だった。その影には、妻、仲間の存在などが絡み、そして、日本の3人の数学者によって発見された理論が鍵を握っていた・・・。
特筆すべきは、
ほとんどの人がこの命題を理解できるのに、その証明を理解できる数学者は1割にも満たないと言われるフェルマーの最終定理を中学卒業程度の知識で概略を理解できるという点、
数学者が論理というものにどれほど懸けているかを、読者の考えを改めさせられるほどに書かれている点、
女性数学者や当時辺境だった日本の数学者に対して平等にページを割ってある点、
次代の数学への課題や近年の証明の傾向に対する警鐘を鳴らすことを忘れていない点、
作者なりのわかりやすい比喩表、章始めにテーマとなる他書からの抜粋がある点、
読者を真に理解させるため簡単な証明を補遺にいくつか掲示している点、
パズルの難しい解法を論理的に、多くの人にわかってもらえるよう情熱的に書かれている点、そして何より作者自身がこの難題に対して初心者であった点だと思います。
本書を目にして書を手に取っていないなら人生を無駄に過ごしていると言っても過言でもない程の仕上がりです。
ぜひぜひ手に取って読んでみてください。

おもしろすぎる  (2008-10-27)
お、おもしろい。なんて面白いんだ。。。今年これまでに読んだ本の中ではダントツ1位。難しい数式はほとんど無し。ドラマティックに描かれたフェルマーの最終定理の証明過程はもちろん、その過程で出てくる話がまた面白い。素数、虚数、帰納法等々目からウロコの話が満載です。この本を知っていたら、もっと高校数学を楽しめたのかなぁ、なんて考えながら読んでました。虚数や帰納法の問題は解けても、意味なんて考えてませんでしたから。
 
本書を読んで、ふと頭に浮かんだのは「数学は自然科学か??」ということ。これまではそんなこと考えず、漠然と自然科学の1領域だと思っていたのですが、本書を読んで考えが変わりました。数学は自然科学から独立した学問ではないかと。それは、数学の定理が絶対だから。自然科学に絶対はない、と考えていましたが、数学の定理は永遠に真なのです。これは強烈ですね。

産業に例えると、自然科学は自然を相手にするから1次産業かな。不確実な部分が大きいし。対して数学は工業製品のよう。人の頭脳が作り出した、自然界には存在しない精密でエレガントな工業製品。蒸気機関やコンピュータと同様、人類の偉大な発明品。

本書を読んでいると、人間の頭脳の底知れない可能性を感じます。発明家のレイ・カーツワイルはいずれコンピュータが人類の頭脳を越えると予測していますが、本書を読んでいると、人間にしか生み出せない「何か」があると感じます。


この1冊に300年余りの数学史が刻み込まれている  (2008-10-12)
もう既に多くの方のレビューが載せられているので重複・蛇足の感も否めませんが、かつてこの理論を追い求めた者の1人として一言申し上げます。「xのn乗+yのn乗=zのn乗となる整数x,y,zの組はnが3以上では存在しない。」フェルマーが書き残したこの一言がもとで繰り広げられる300年以上に及ぶ数学ドラマがこの一冊に凝縮されています。特に難しい数式は登場しませんので数学嫌いの人も是非一度目を通してみてください。また、この定理の証明の過程では数論に関する様々な公式・定理が発見され数学の発展に大きく寄与するとともに、現在では科学技術や社会科学などにも利用されているものも少なくありません。こういったものの登場についても言及されており、数学史を文学的に概観する類稀なる本としてハーディ卿の「数学者の弁明」とともに後世まで伝えられる名著となることでしょう。
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