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アイテム詳細

ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)
塩野 七生

新潮社

グループ:Book /ランキング:4228
価格:¥ 580
発売日:2008-03 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
最高に面白い。  (2008-10-30)
「こんな素晴らしい本が文庫で手に入るなんて良い時代だなあ」というのが読後の感想でした。
謳い文句としては「40年にわたるルネサンスへの情熱が込められた最高の入門書」とのことですが、本当に最高。入門書とかそういうカテゴリーを取っ払っても、最高に面白い本です。

対話編になっているので、問題点・疑問点・注意点が浮き彫りになり非常に理解しやすい!
著者が「見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発」であるとするルネッサンスがとのようなものであったのか、本当に上手に説明するなと感心します。

後半に付いているルネサンス時代の「主役たちの略歴一覧」も写真入りで便利だし、文庫のみに付いている巻末の三浦雅士との対談は他の塩野七生作品や、塩野七生自身を理解する上でも有用です。

流石に世界史や西洋美術史についての知識が全く無い方が読むのは辛いかもしれませんが、ルネサンスに興味がある方は読んで損はありません。本当に面白かった。

近世全体を俯瞰させてくれる名著  (2008-10-07)
素晴らしい著作です。
平易な文章ながら、今までの私の「ルネサンス」の知識をひっくりかえすだけの説得力のある文章です。
単に「ルネサンス」に留まらず、暗黒の中世以降の「世界史」を見事に体系化してくれています。今までの「世界史」の知識が、一つ一つの「点」で、それを「直線」に、更には「平面」に、ついには「立体」にして見せてくれます。

構成的にも、フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと「ルネサンス」の移りゆく様子を、その年ごとに描いています。
更に、その間に「大航海時代」を見せてくれます。

「主役たちの略歴一覧」では、フランチェスコからシェークスピアまで50名を超す「ルネサンス」に関係した人たちが載せられています。

巻末には、三浦雅士氏との対談もあり、サービス満点の構成です。

この本を読むことによって、「ルネサンス」だけではなく、それと関連して「宗教改革」「大航海時代」「啓蒙主義」なども、その先のフランス革命、産業革命までも臨める近世全体を俯瞰させてくれる素晴らしい本でした。

「気質」で逃げられても困るよなぁ  (2008-10-02)
近年ではローマ史の第一人者と目される塩野氏が題名通り「ルネサンスとは何であったのか」を対話形式で解説した本。

冒頭でいきなり「見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発」との解が示される。これでは常識の範疇だし、一頁で終ってしまうので、以下具体的な人物・時代背景等を採り上げて説明がなされる。カエサルやマキアヴェッリと言った著者の贔屓は置くとして、注目すべき人物が紹介される。第三階級を定義して宗教を一般に開放した聖フランチェスコ。時代に先駆け、政教分離を試みたフリードリッヒ皇帝。出版事業の成功により知の普及に貢献したアルド。彼等がルネサンスの端緒になったと言う論は流石に鋭い。ルネサンスが精神的改革であり、その裏には経済的余裕と宗教の束縛からの解放があった点も明快である(自明だが)。だが、私の最大の関心事である「なぜルネサンスの中心がフィレンツェだったのか」についてはハッキリしない。経済的繁栄だけが理由ならヴェネチィアでルネサンスが華開いてもおかしくない。著者はその理由をフィレンツェ人の気質に求めるが、「気質」を持ち出されてもねぇ。そこを克明に分析して欲しかったと思う。パトロン(メディチ家、ボルジア家)の有無は関係ない。他の都市でルネサンスが起こっていれば他のパトロン名が今に残っているだけだろう。ダ・ヴィンチの評価・分析が粗雑なのも気になる。第二部「ローマ編」以降はルネサンスとは縁の薄い「ローマ人の物語」であり、本書の趣旨から外れるだろう。

著者が引用するカエサルの「人は見たいものだけが見える」の言葉を地で行った内容で、「ローマ人を愛し、フィレンツェ人の気質が分かる」人だけが納得出来る作品と言えよう。

ルネサンスへの讃歌  (2008-08-14)
 とにかく筆者のルネサンス、地中海への愛情と深い洞察は伝わってくる。「見たい、知りたい、わかりたい」という欲望の爆発とルネサンスを定義し、長年の研究や思索、経験から紡ぎだされたルネサンス観は、素人は圧倒される。年表、図表、略歴も大変参考になり、便利である。
 ただあえて言わせてもらえば、主観的な愛情が強すぎる点は否めない。そもそも今日ではルネサンスという歴史的事情の存在自体も論争的である。アラブ・イスラーム文明の影響の記述も十分とは思えないし、大航海時代まではアジア・アラブ人による航海ルートが確立していなかったかのような記述にはいささか驚かされる(p193)。これはいささか時代遅れというか、視野狭窄、不勉強であろう。
 地中海を愛するからといって他の地域に無知であったり、必要以上に貶めてよいものだろうか。本当の意味で地中海やルネサンスを理解し、愛することになるのだろうか。そこにはバランスが欠けているとしかいえない。
 単なる筆者の愛情や信仰の吐露で終わるか、普遍的な価値をもつ著作となるか。後世の人はどう評価するだろうか。

ルネサンスという、時代の流れが  (2008-05-22)
「ルネサンス」について、
美術分野のみならず、政治・宗教・科学など
さまざまな分野の人々の業績を取り上げて
対話形式で読み解かれる本。

軽い衝撃でした。
著者の本は敷居が高い感じがしていて、
初めて読んだのですが、めちゃくちゃ面白い。
ルネサンス期の専門書等はぽつぽつ読んでいたのですが
人物と人物、事件と事件が結びつき、
改めて流れが理解できました。
主に登場する歴史上の人物については巻末に
「主役たちの略歴一覧」がついており
彼らの肖像画やつくった建築などの写真も添付されていて
さらに理解を手助けしてくれます。

本当にすごい、良書です。

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