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カスタマーレビュー
おすすめ度:
よしりんは真剣だぞ
(2008-07-13)
小林よしのりは昔のギャグ漫画しか読んだ事が無かった。政治を語りだしたり、オウムの事があったりして、なんか距離を置いてしまったのだ。
今回、この沖縄論は、僕が沖縄に旅行に行って、沖縄に更なる興味を持ったので、勉強しようと買った数冊の沖縄関連本のうちの1冊だ。賛否両論はあるだろうが、小林よしのりは超真剣に沖縄について考えている。読んでいてよしりんのプロ根性をを感じた。読み応え満点で、非常に考えさせられた。今後も更に本を読んだり、沖縄出身の人達から話を聞いたりしながら、自分なりに沖縄についての考えをまとめたい。
表面的ではない沖縄の話
(2007-11-13)
僕が沖縄に関して学校で習ったのは「日本で唯一地上戦があり桁外れの死者が出た」「戦後しばらくの間はアメリカに占領されていた」という程度である。首都と旧都と地元以外の地域の中で沖縄だけは地理や歴史や政治の授業で特筆すべき場所だと思うのだけど、僕の世代(団塊Jrあたり)はまともには習っていない。そんな世代の脆弱な知識を補強してくれる良い本。年をとるにつれて報道や読書により知識は増えているものの、それらの中の主張の矛盾や違和感を整理してくれる良い本。
マスコミや教師を信じやすい人やエセ知識人を徹底的にこき下ろしているのはいつも通り。沖縄の人の気質とからめた説明(沖縄批判もしている!)と占領下の日本人政治家の活動の紹介は圧巻。メディア批判の対象が在沖縄のメディアに集中しているが、これは本土のメディアが偏向報道や捏造報道以前に単に無知・無関心であることが理由だろう。アメリカの体質の説明も沖縄を舞台として行われているためにリアリティが凄い。イラク侵略の後で読んだものだからよけいに。
経済に関する考察が極めて表面的なこと(沖縄と東京の失業率や平均所得を単純に比較するほど杜撰なわけではない)、殺人犯や強姦魔を米軍がかばうことの理由の一つとして日本の刑事司法が信頼されていないことを無視していること、小林氏のスタッフをネタにしたゴミのようなギャグでお茶を濁している部分がやたら多いことなど気に入らない部分もあり、本書に解答というものは期待すべきではないとは思う。だが、沖縄について丹念に調べて真剣に考えたことを読者に伝えようとしている貴重な本だとは言える。
それほど価値があるとはいえない
(2007-10-08)
この本はあくまで読み物。その内容を全面的に受け入れることは、止めたほうがいいでしょう。読みやすい分、多くの誤解を招きかねないという点で少々警戒して読むほうがいいでしょう。この本で沖縄のことに興味を持ったら、別の考え方を持った人が書いた本(歴史・政治など)にも目を通しておいたほうがいいと思います。
沖縄の行く先と反米の行く先
(2007-07-20)
沖縄とは地域的に縁遠く、訪れたこともなければ関心も乏しく、知識もなかった。
本書を読んで初めて本土とは異なる文化や気質、政治風土について知ることが
できたし、もっと学んでみよう、いつか訪れたいと思うようになった次第である。
沖縄ではさまざまな反応を引き起こしている本書も、作者によると本土では売れ
なかったそうだ。保守層に受けなかったようである。反米色が濃く「沖縄を通した
反米論」といっていいくらいだが、反米の先こそが重要だろう。反米自体が目的
ではあるまい。アメリカが横暴で傲慢なのは良く分かっている。日米同盟に依存
しない国にし、基地の縮小を目指すのは賛成だが、方法論の提示はなかった。
"親米保守"叩きに精を出しているが、多くの保守は「中国やロシアと組むよりは
マシ」と思っているに過ぎまい。一部の知識人は別として、一般の読者にそれほ
どの親米派が多くいるとは思えず、執拗な親米叩きには正直鼻白む。ここまでく
ると反米原理主義にも思える。私はアメリカに何のシンパシーもないが、同盟関
係を維持する以上は信頼関係も必要だし、一定の信義も果たすべきと考えるが、
こんな私も作者からすれば"親米派"に組み込まれるのだろうか。もしそうならば
「即時同盟破棄」を提唱してくれたほうが読者への親切というものだ。反米普及
に沖縄の存在が都合がいいので、ダシに使っているようにすら見えてしまった。
沖縄から見た日本という国は
(2007-05-10)
私が子供のとき沖縄はアメリカの領土と思っていたし、日本に返還されるとき母は「アメリカは人がいいから返してくれる」といった。何もわかってなかったし、その後もわからないままで、今回この本を読んで知ったことがたくさんある。戦後初の沖縄国政選挙で沖縄人民党という聞きなれない党から立候補して当選した瀬長亀次郎氏は、当選が決まって回りが万歳三唱に沸きたっても前をしっかり向いてだまって座っておられたのを記憶する。今回その人の生き様を初めて知って感動したと同時に、何かしら今の沖縄でいいのかと自問してしまう。
著者はいう「沖縄とは何か? 沖縄の過去と現在を紐解くと見えてくる日本という国は何なのか? どんな国であるべきか?」 それを考えるために描いたと。そして戦後、今日に至るまでアメリカの核と基地に守られ、自らの手を血で汚してない戦後の国民によって、日本は平和国家であり続けていると人々は胸を張るが、実はアメリカに依存しきって、沖縄県民に甘えきって、日米同盟が日本の生命線だと主張することに著者は疑問を投げかける。
太平洋戦争の沖縄戦では県民ごと戦いに参加させて多大な犠牲を強いた。それに対して海軍太田司令官は「沖縄県民斯く戦へり。県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」と最後の電文を送った。その沖縄を見捨てて本土から切り離してサンフランシスコ講和条約を結び本土だけが独立、20年後に返還が決まるまでアメリカの植民地同然の扱いを放置した。日本に復帰後も後に際限なく「思いやり予算」を払わせる根拠となる日米地位協定の拡大解釈をアメリカから要求され、「沖縄をカネで買いとった」と国民に思われるのを恐れた佐藤栄作はこの条件も極秘裏に受諾する。これが今の日本という国なのだ。
著者は沖縄戦を描く余裕がなかったという。次回を楽しみに待ちたい。
おすすめ度:
よしりんは真剣だぞ
小林よしのりは昔のギャグ漫画しか読んだ事が無かった。政治を語りだしたり、オウムの事があったりして、なんか距離を置いてしまったのだ。
今回、この沖縄論は、僕が沖縄に旅行に行って、沖縄に更なる興味を持ったので、勉強しようと買った数冊の沖縄関連本のうちの1冊だ。賛否両論はあるだろうが、小林よしのりは超真剣に沖縄について考えている。読んでいてよしりんのプロ根性をを感じた。読み応え満点で、非常に考えさせられた。今後も更に本を読んだり、沖縄出身の人達から話を聞いたりしながら、自分なりに沖縄についての考えをまとめたい。
表面的ではない沖縄の話
僕が沖縄に関して学校で習ったのは「日本で唯一地上戦があり桁外れの死者が出た」「戦後しばらくの間はアメリカに占領されていた」という程度である。首都と旧都と地元以外の地域の中で沖縄だけは地理や歴史や政治の授業で特筆すべき場所だと思うのだけど、僕の世代(団塊Jrあたり)はまともには習っていない。そんな世代の脆弱な知識を補強してくれる良い本。年をとるにつれて報道や読書により知識は増えているものの、それらの中の主張の矛盾や違和感を整理してくれる良い本。
マスコミや教師を信じやすい人やエセ知識人を徹底的にこき下ろしているのはいつも通り。沖縄の人の気質とからめた説明(沖縄批判もしている!)と占領下の日本人政治家の活動の紹介は圧巻。メディア批判の対象が在沖縄のメディアに集中しているが、これは本土のメディアが偏向報道や捏造報道以前に単に無知・無関心であることが理由だろう。アメリカの体質の説明も沖縄を舞台として行われているためにリアリティが凄い。イラク侵略の後で読んだものだからよけいに。
経済に関する考察が極めて表面的なこと(沖縄と東京の失業率や平均所得を単純に比較するほど杜撰なわけではない)、殺人犯や強姦魔を米軍がかばうことの理由の一つとして日本の刑事司法が信頼されていないことを無視していること、小林氏のスタッフをネタにしたゴミのようなギャグでお茶を濁している部分がやたら多いことなど気に入らない部分もあり、本書に解答というものは期待すべきではないとは思う。だが、沖縄について丹念に調べて真剣に考えたことを読者に伝えようとしている貴重な本だとは言える。
それほど価値があるとはいえない
この本はあくまで読み物。その内容を全面的に受け入れることは、止めたほうがいいでしょう。読みやすい分、多くの誤解を招きかねないという点で少々警戒して読むほうがいいでしょう。この本で沖縄のことに興味を持ったら、別の考え方を持った人が書いた本(歴史・政治など)にも目を通しておいたほうがいいと思います。
沖縄の行く先と反米の行く先
沖縄とは地域的に縁遠く、訪れたこともなければ関心も乏しく、知識もなかった。
本書を読んで初めて本土とは異なる文化や気質、政治風土について知ることが
できたし、もっと学んでみよう、いつか訪れたいと思うようになった次第である。
沖縄ではさまざまな反応を引き起こしている本書も、作者によると本土では売れ
なかったそうだ。保守層に受けなかったようである。反米色が濃く「沖縄を通した
反米論」といっていいくらいだが、反米の先こそが重要だろう。反米自体が目的
ではあるまい。アメリカが横暴で傲慢なのは良く分かっている。日米同盟に依存
しない国にし、基地の縮小を目指すのは賛成だが、方法論の提示はなかった。
"親米保守"叩きに精を出しているが、多くの保守は「中国やロシアと組むよりは
マシ」と思っているに過ぎまい。一部の知識人は別として、一般の読者にそれほ
どの親米派が多くいるとは思えず、執拗な親米叩きには正直鼻白む。ここまでく
ると反米原理主義にも思える。私はアメリカに何のシンパシーもないが、同盟関
係を維持する以上は信頼関係も必要だし、一定の信義も果たすべきと考えるが、
こんな私も作者からすれば"親米派"に組み込まれるのだろうか。もしそうならば
「即時同盟破棄」を提唱してくれたほうが読者への親切というものだ。反米普及
に沖縄の存在が都合がいいので、ダシに使っているようにすら見えてしまった。
沖縄から見た日本という国は
私が子供のとき沖縄はアメリカの領土と思っていたし、日本に返還されるとき母は「アメリカは人がいいから返してくれる」といった。何もわかってなかったし、その後もわからないままで、今回この本を読んで知ったことがたくさんある。戦後初の沖縄国政選挙で沖縄人民党という聞きなれない党から立候補して当選した瀬長亀次郎氏は、当選が決まって回りが万歳三唱に沸きたっても前をしっかり向いてだまって座っておられたのを記憶する。今回その人の生き様を初めて知って感動したと同時に、何かしら今の沖縄でいいのかと自問してしまう。
著者はいう「沖縄とは何か? 沖縄の過去と現在を紐解くと見えてくる日本という国は何なのか? どんな国であるべきか?」 それを考えるために描いたと。そして戦後、今日に至るまでアメリカの核と基地に守られ、自らの手を血で汚してない戦後の国民によって、日本は平和国家であり続けていると人々は胸を張るが、実はアメリカに依存しきって、沖縄県民に甘えきって、日米同盟が日本の生命線だと主張することに著者は疑問を投げかける。
太平洋戦争の沖縄戦では県民ごと戦いに参加させて多大な犠牲を強いた。それに対して海軍太田司令官は「沖縄県民斯く戦へり。県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」と最後の電文を送った。その沖縄を見捨てて本土から切り離してサンフランシスコ講和条約を結び本土だけが独立、20年後に返還が決まるまでアメリカの植民地同然の扱いを放置した。日本に復帰後も後に際限なく「思いやり予算」を払わせる根拠となる日米地位協定の拡大解釈をアメリカから要求され、「沖縄をカネで買いとった」と国民に思われるのを恐れた佐藤栄作はこの条件も極秘裏に受諾する。これが今の日本という国なのだ。
著者は沖縄戦を描く余裕がなかったという。次回を楽しみに待ちたい。
